第10回成人発達障害者支援学会に参加しました
横浜ワールドポーターズで令和5年10月21日・22日で開催された、第10回成人発達障害者支援学会https://yokohama-gakkai.com/に参加をしてきました。
21日はクリニックでの診療があり22日のみの参加でしたが、医師のみならずさまざまな職種や立場のかたのお話しを聞くことができ刺激的で有意義な会でした。
院長という立場になり自分のクリニックで診療をしっかりしていくことを第一に考えなければならないのですが、診療を少し違った角度から考えたり、新たな知識や意見を聞くためにときどきは学会に参加すべきだとあらためて思いました。湘南こころのクリニックは月~土は祝日でなければ開院しているため、日曜・祝日以外の日に参加する際はお休みをとらなければいけなくなります。しばらくは学会のために休む予定はないのですが、もしお休みをいただく際は早めにこのホームページの「お知らせ」やクリニック内に早めに提示していくようにしますので、ご了承ください。
現状当院ではADHDの治療で使用することがあるコンサータという薬剤が処方できないこと、診断の補助や状態把握のために施行することがあるWAISという心理検査ができないこと、ときに発達障害診療では関係者や複数の職種が集まった会議が必要になるのですが実施困難な体制であることから、当ホームページの「こころの病気一覧」にあえて発達障害について掲載していません。明らかにできないことがあるのに、掲載するのはいかがなものだろうかと考えたからです。
ただし、発達障害を診察していないわけではありません。うつや不安のために受診した患者さんで発達障害が背景にあるかたもいますし、現代の心療内科・精神科診療では発達障害という観点は欠かせないものと考えています。
現在の湘南こころのクリニックでは、ADHDの治療でコンサータは使用できませんがアトモキセチンやインチュニブという薬剤は使用できますし、WAISはおこなえませんが診断や状態把握は問診によりおこなっています。発達障害臨床で重要となる生活でのできごとやあったことについて、再診診察で患者さんと考えていくことは当院でもできることです。
湘南こころのクリニックは規模が大きなクリニックではありませんが、見識や知識をみがくことをおこたらず常に「標準医療」をこころがけ当院でできる診療をおこなっていくことで、地域医療に貢献していきたいと考えております。